本文
アートベンチャーエヒメフェス2025のプログラムに関する記者発表の要旨について
【記者発表】
日時:令和7年9月9日(火曜日)13時43分~13時56分
場所:知事会議室
【記者発表資料】
アートベンチャーエヒメフェス2025のプログラムについて [PDFファイル/3.6MB]
(NHK(幹事社))
続いてアートベンチャーエヒメフェス2025のプログラムについてお願いします。
(知事)
先日、万博会場愛媛ブースでもこのアートベンチャーエヒメをPRすることとさせていただきましたけれども、このアートベンチャーエヒメフェス2025、初の開催となりますが、「ここにある豊かさ」をテーマとし、県と東京藝術大学との連携プロジェクトでございます。この取り組みを広く周知するほか、県民の皆さんをはじめ、より多くの方々に、本県の魅力を、アートという新たな視点で知り、体感していただくことを目的に開催するものでございます。
参加アーティストを全国公募させていただきましたところ、国内だけではなく国外からも295組、作品数で334作品の提案がございました。これ普通に県単独でやっていたらおそらく60とか70ぐらいの規模感ではなかったかなと、同じような例を見てみますとそんな感じなのかなと思います。これはやっぱり東京藝術大学との連携のもとに行ったというのが、これだけの作品数につながったのではなかろうかと感じています。
本フェスについては、四つのエリアと八つのゾーンにより展開することとしておりまして、公募アーティスト、この前審査がありましたけれども23組と、内子町小田でひめラーや住民の皆さんとともに作品を制作していただくアーティスト1組、合計24組のアーティストが各会場にて13の展示型作品と九つの体験型作品、そして二つの展示・体験複合型作品を展開することとなります。
このほかにも、国際交流特別プログラムとして、国内外の芸術大学のコンソーシアム、シェアドキャンパスの加盟大学の学生、これ国内も国外も含めてあります。そして、覚書を昨年締結させていただきました、台湾・嘉義大学、野球の交流からスタートした交流ですけれども、こちらの学生にも参加をいただけることとなりましたので、作品を制作する予定でございます。
メイン会場のえひめこどもの城、とべ動物園、県総合運動公園、えひめ森林公園の4施設からなる、とべもり+(プラス)エリア、こちらでは13の作品を展開する予定でございます。
こちらに沿って説明します。
そして、とべ動物園ゾーンですけれども、10月18日の開幕日に私や日比野東京藝術大学学長のほか、全てのアーティストが一堂に会するオープニングイベントを開催するとともに、旧インドゾウ舎を舞台に2作品を展示する予定でございます。
次のスライドですね。運動公園ゾーンになります。こちらでは大阪・関西万博のシグネチャーパビリオンを担当されました落合陽一さん、今もう人気の大作品を万博で展開されています。シグネチャーパビリオンを担当した落合陽一さんの制作チーム。このチームの皆さんが、なんと参加をしてくれまして、これ本当に東京藝大と愛媛がやるんだったら、というので作品を寄せてくれました。このパビリオンで使っている特殊素材、これを活用していただきます。これを使った展示・体験型の作品を始めとした三つの作品が展開されるほか、10月19日、そして11月2日には県内外のシェフとアーティストがコラボした食のイベントも展開する予定でございます。
次、こどもの城ゾーンです。えひめ愛顔(えがお)のこども芸術祭というのはこれ公約でも掲げた、こどもの城を舞台にした高校生以下の芸術祭だったんですけれど、これを同時開催することといたします。これまで実施してきた展示型の作品に加えまして、ダンスや音楽などの身体表現作品の発表のほか、子供たちが運営する縁日、また、アート仮装パレードを実施するなど、参加型のプログラムの充実化を図っています。公募アーティストの作品につきましては、メタバース作品など、大人から子どもまで幅広い年代の方が楽しめる、四つの体験型プログラムを実施するほか、フェスの最終日の11月3日にはクロージングイベントをこちらのこどもの城の方で行う予定でございます。
次がえひめ森林公園でございます。森林公園においては、国内外のアーティストによる四つの展示、そして体験型の作品が展開されるほか、先ほど触れました本県と交流のある台湾・嘉義大学の生徒による作品を展示。嘉義大学の生徒は、本年7月に5日間滞在しまして、伊予市の高校生や住民の方々と交流するなど、既に地域をリサーチ済みでありまして、10月に再来日し、滞在しながら作品制作を行うこととなっています。
次がサテライト会場になります。こちらは三つのエリアで構成されています。今治市エリア、こちらでは今治市民会館や今治市公会堂、今治市庁舎など今治市出身の世界的建築家、丹下健三氏の建築が集中する丹下建築ゾーン、それとFC今治の本拠地アシックス里山スタジアムのある里山ゾーン、そして砥部エリアは砥部焼伝統産業会館や坂村真民記念館などが建ち並ぶ砥部ミュージアム通りゾーン、内子エリアは歴史文化の豊かな小田ゾーンとなっておりまして、各エリアにアーティストが地域の背景や魅力を表現した作品を展示する予定でございます。
期間中は各施設や地域が実施するイベントとも連携するなど、盛りだくさんの内容となっているほか、週末にこれ毎週この期間中ですね、毎週末2ルートの周遊バスツアーが催行されるとともに、10月23日と24日についてはフェスディレクターの二宮氏によるプレミアムバスツアーも催行されるので、奮ってご参加いただきたいと思います。
最後に今回のフェスを通じて、とべもり+(プラス)エリアを始めとした各会場の魅力が今まで以上に可視化をされまして、従来から存在していた地域の価値に改めて気付いていただく機会にするとともに、作品やイベントをきっかけに、その魅力が県民の皆さんの心に残り、地域への誇りや愛着につながっていくことを期待しています。
ぜひこれだけの仕掛けになっていますので、県民の皆さん、会場にぜひこの期間中お越しいただけたらというふうに思います。以上です。
(NHK(幹事社))
ただいまの発表事項に関しまして質問のある社はお願いします。
(南海放送)
南海放送です。東京藝大とタッグを組まれて開かれる大変大きなイベントだということで改めて今回のイベントの見どころ、推したいポイントというところについて教えていただけますでしょうか。
(知事)
そうですね、通常、芸術祭というと、作家の方が自分の工房等で作品を作ってそれが寄せられて展示をして巡回すると、これが一般的だと思うんですね。今回はそういったものとはまた次元のちょっと異なるですね。新たな試みになっています。
特にそれを象徴するのが、ひめラーの存在でございます。これは東京藝術大学からのいろいろな視点からの意見もいただいて呼びかけたんですけれども、予想以上に多くの方がひめラーとなっていただきました。
この方々がご自身でも創作活動をやられてる方も多いんですけれども、地域に入り込んで住民の皆さんと、地域の魅力というのを一緒になって探り当てていく。磨き上げていく、そこに芸術を加えていく。大きな橋渡しの役割を果たしてくれています。
その方々のこれまでの数か月にわたる活動というものがベースにあるというのが、決定的な新しい試みになろうかと思います。ということは、1回限りでなくて、息の長い芸術祭へ成長させていく原動力と言ってもいいのではないかなというふうに思っています。
今回初めての開催ですけれども、既にこれはもちろん、いろいろな成長を考えていかないといけませんけれども、3年後に第2回を開催することはもう決めています。この年に国民文化祭が県内で行われますので、そことのコラボということを視野に入れて、第1回を迎えたいと思っています。
(南海放送)
もう1点お願いします。改めて開幕、あと1ヶ月と少しになりましたが県民の皆さんへの呼びかけというか何かメッセージがあればよろしくお願いします。
(知事)
スポーツというのは、見る、する、応援する、支援する、いろいろな楽しみ方で人に感動を与えて、地域、人々を結びつけて、地域を盛り上げていくという力を持っていると思うんですけれども、実は芸術文化も同様な魅力というか、パワーを持っている分野だと思います。
先ほど申し上げましたように、ただ単に作家の作品を鑑賞するだけではなくて、その芸術文化を地域資源と結びつけることによって、地域の魅力を輝かせ、それからそこに住む人々を結びつける、先ほどのスポーツと同じような輝きをもたらすそういう分野だと思いますので、まさに今回はそのチャレンジですので、皆さんが訪れたときにそのことを実感されるイベントになっていると思いますので、ぜひ足を運んで見ていただきたいなというふうに思っています。
(NHK(幹事社))
他に、ご質問よろしいでしょうか。
※議事録については、読みやすさや分かりやすさを考慮し、発言の趣旨等を損なわない程度に整理しております。